Flutterのマンツーマンコースをご受講頂いた、久保木隆文さんにインタビューさせて頂きました。
今回インタビューさせて頂いた久保木さんは、彼の教えを請うために地方から移住してくる強者がいるくらいの腕前のバイオリニストとしてご活躍される傍ら、ご自分でWebサイトもお作りになるというマルチな才能をお持ちでおられます。
今回お子様に楽譜を覚えるためのアプリを作りたいという想いから「みんプロ式」とご縁を頂き、何と
・プログラミング未経験からたった2ヶ月でiOSとAndroidアプリをリリースされ、
・さらには、リリースからたったの1週間でApple Developer Programの年会費をほぼ回収することに成功されました。
この見事な成功劇を演じられた久保木さんに、ご自身の「みんプロ式」での学習体験のみならず、久保木さんのWebサイト構築談話や、ここでは書きたいけど書けないオフレコの話など、2時間超に渡って存分にして頂きました。
プログラミングをやったことがないけど、これからアプリを作ってみたい方、また「なんでバイオリニストがまたプログラミングなの!?」という疑問をお持ちの方にも、非常に参考になる内容ではないかと思いますので、よろしければご覧ください。
(文章は抜粋ですので、よろしければ動画でご覧ください)
久保木さんがみんプロ式受講2ヶ月余りでリリースしたアプリはこちら。絶対音感を持った音楽家が作った「本物の」音符学習アプリです。
久保木さんのWebサイトはこちら。バイオリンの上達に興味のある人には必見の7年続く歴史あるサイトです。
久保木さんのYoutubeはこちら。バイオリンの弾き方のみならず、「芸大で習う拍手の叩き方」など音楽家ならではの雑学ネタも学べます。
もくじ
リリースからたった一週間でApple Developer Programの年会費(約1万円)をほぼ回収!
きたがわ:いいですね!これ。
久保木さん:ありがとうございます。iOSで9件くらいダウンロードがあったんですけど、、
きたがわ:もう9件ダウンロードあったの!?それならもうApple Developer費(iOSアプリの開発者として登録する年会費:約1万円)回収じゃないですか??
久保木さん:そうですね。Androidは全然売れなかったのでビックリしてるんですけど。
きたがわ:iphoneの方が全然売れますよ。
久保木さん:えっ!?そうなんですか?
きたがわ:これ、日本の場合は(Androidよりも)iphoneユーザーの方が多いからというのもあると思うんですけど、iphoneの方がちゃんとお金払ってサービスを買おうという人が集まってると思いますね。ですから、アプリ出すならiphoneはやった方がいい(iOSからもアプリを出したほうがいい)と思いますので、そういう意味では(AndroidアプリもiOSアプリも”いっぺんに”作れる)Flutterがいいなと思うんですが、それにしてもよかったですね!
久保木さん:こんなに来るんだな(買ってもらえるんだな)と。
きたがわ:いや、これは凄いですよ。だって宣伝してないんでしょ?
久保木さん:宣伝はしてます。ぼくのサイトで宣伝してます。
きたがわ:なるほど。でも、お金かけてマーケティングしてるわけじゃないですよね。
久保木さん:そうですね、(自分のサイトなら)1円もかからないので。
きたがわ:あの「奇跡のバイオリンレッスン」のサイト?
久保木さん:いや、そこではなくて、ぼくのメインのサイトが「バイオリン上達.com」というのをやってまして。
きたがわ:あっ、これね?!なるほどね。でも言ってみたらこの記事を1つ書いただけですよね。
久保木さん:後はぼくの妻が出ている教習サイトで告知をした程度ですね。
きたがわ:そうですか。いやいや、これは本当によかったですね〜!
Q.「みんプロ式」を受講頂いたきっかけを教えて下さい
子供が楽譜を覚えられる良いアプリがなかったから自分で作ってやろうと
久保木さん:プログラミングをやってみようと思ったのは、ぼくの子供に楽譜を教えるにあたって、どうしたらいいか悩んでいたのですが、子供がひらがなとか足し算とかをアプリを使って遊ぶ感覚で得意になったのを見て、せっかくだったら(楽譜を覚えるのも)アプリでやったら面白いんじゃないかなと思って、プログラミングでアプリを作ることが出来たらいいなと思って始めました。
きたがわ:なるほど。そういう意味では、お子様がアプリで識字力を高める姿を見て(プログラミングをはじめた)とおっしゃって頂いたんですけれども、そこで楽譜を覚えるアプリを見つけるのではなく、ご自身で作ろうと思ったのはどうしてなんですか?それは結構すごいなと思うんですけど。
久保木さん:もちろん(アプリを)探したんですよ。楽譜を覚えることに関するアプリを全部ダウンロードしたんですけれど、どれも音が間違っている。それがぼく自身はすごくイヤで、きちんとしたものを作りたかったというのと、♯(シャープ)や♭(フラット)の音に関してあまりいいアプリが無かったので、だったら自分で作ってみようかなと思いました。
きたがわ:音楽の専門家から見て、それに適うアプリが無かったから自分で作ってやろうと思ったということなんですね!?
久保木さん:そうですね。あとプログラミングっていうのが出来たらカッコよさそうみたいな、今どきな感じがすると言いますか、興味はずっとあったんですけど。
きたがわ:これはこないだも話したかもしれないけど、(講座の)最後の最後の方で久保木さんの正体を見つけて、「すごい音楽家の人がなんでまたプログラミングなの!?」というのがぼくの中ですごい驚きがあったので、やっぱり一芸を極めた人というのは自分でやろうという感じになるのかな?
久保木さん:やっぱり自分でやるのが一番リスクが少ないというか、わからないまま出来あがるのがぼくとしてはしっくりこないという、性格的なものがあるのかなと。ぼくは人に頼るのが苦手な性格なので、なるべく自分の能力を上げるということを今まではしてきています。
きたがわ:なるほど!?そういうことなんですね。ありがとうございます。
Q.数あるプログラミング講座の中から「みんプロ式」を選んで頂いた理由を教えて下さい
オリジナルアプリを作ることに特化したお買い得の講座だったから
久保木さん:なるべく最短でアプリを作るところに行きたかったというのがありまして、あんまり興味が無いことを延々とやらされてもどうかなと思って、職業プログラマーになりたいと思っているわけでは今のところ全く無いので、とにかくアプリを作ることに特化した講座があったらいいなと思っていました。
久保木さん:それで、ネットで色々と見ていたんですが、(みんプロ式)はお買い得だと思いました。プログラミング講座って何十万円もするところが多いと思うんですけど、そこまでかなというのが正直ありまして、子供にただ教えたいという気持ちだけなのに、30万円も40万円も出してプログラマーになるための訓練みたいなものを受けるのはちょっと厳しいなと思って。
久保木さん:北川先生には言ったことがあると思うんですけど、(みんプロHP内のぼくのプログラミング挫折ヒストリー内にある)「プログラマーはハーバード大学への留学ですわ」というフレーズがぼくはすごくお気に入りなんです。
きたがわ:ありがとうございます。
久保木さん:アプリを作るにあたって、いろんな本を見たんですよ。「Androidアプリの作り方」とかの本を見ると、「アプリは超簡単です!」とか「プログラミング言語の経験がなくても、アプリだったら全く世界が違うんで余裕っす!」みたいなことが書いてあるんですよ。
きたがわ:そんなこと書いてあるんですか!?すげえな、それは詐欺に近いですね。
久保木さん:それを結構真に受けて、やってみたんですけどわからないんですよ。まさに「『ハーバード大学への留学』そのものじゃねえか!?」とぼくは思ったので、(HP内で)色々失敗談とか書かれてたりしていたので、面白いなと思って(みんプロ式を選びました)。
きたがわ:なるほど、ありがとうございます。
Q.「みんプロ式」を受講してのご感想をお聞かせ下さい
アプリの悩みというのは凄く個別的なので、直接教えて頂いて本当によかったなと
久保木さん:初級編(の動画講座)を受ける前に(対面講座の)面談を受けさせて頂いたんですけれども、その時に「とりあえず初級編(の動画講座)を一通りこなしてみてはどうか」と言われてやってみたんですが、意外とわからないことが多くて。やっぱりアプリの悩みというのは凄く個別的なので、直接教えて頂いて本当によかったなと思っています。
きたがわ:ありがとうございます。
久保木さん:「プログラミングってこういうものだったんだ!」というものが体得できたという点で、正直すごく面白かったなと思います。正直、頭は結構きつかったです。知らないことばかりやるわけですからきつかったんですが、アプリを作ってうまく動いたときって感動があるんですよね。
きたがわ:そうですよね。
久保木さん:Webサイトを作っていても、(いきなり表示位置が変わってしまって)なんじゃこりゃ!?ということってあるじゃないですか。そういうのを直したときの喜びというのを味わえたのがよかったですね。
きたがわ:そうですよね。モノを作る喜びというか、プロが作るような仰々しいアプリでなくても、自分で作り上げることとか、自分で不具合を修正して、それがうまくいった時の喜びとか、何か(大人になることで)忘れてしまったものを思い出させてくれると言ったら言葉がキレイ過ぎるかもしれないですけど。
久保木さん:そうかもしれないですね。
モノづくりの楽しみと苦しみを味わえた
きたがわ:もちろん、プログラミングというのは、世の中で今必要とされている部分があるので、そういう実用的に役立つ部分があるのかもしれないけれども、それだけじゃなくて、まさに今おっしゃって頂いたような(2次元の)モノづくりの体験をする中で、作っていく楽しみと苦しみを味わって、ちょっと大げさな言い方をすると人生が豊かになる。
きたがわ:そういうのを実感して頂けるというのは、その方がアプリを作って、このアプリは実際にAppleのデベロッパー登録料を回収するくらい売れちゃってるので、それもものすごくうれしいんですけど、それと同じくらい今おっしゃって頂いたような、自分の内面で起こるような変化を体験してそれを実感して頂けるというのは、ものすごくうれしいですね。
久保木さん:そうですね。Webサイト作成とちょっと違うなと思ったのは、アプリって何か違っていると全く動かないんですよね。それが最初のうちはすっごく苦しかったですね。
きたがわ:そうですよね。コンピューターは0か1ですから、ちょっとでも違っていると機嫌を損ねて全く動いてくれないので、殊プログラミングに関しては、さっきおっしゃって頂いたように発生するトラブルが個別的で、今回のように独自のアプリを作る場合は本当に悩みが個別的になるので、そういうところを乗り越えられる人というのはなかなかいなくて、9割の人が挫折しちゃうと言われている状況がある中で、たった2ヶ月でこれだけのアプリを作っちゃったというのは、本当に凄いと思います。
手を動かすのを愚直にやって2ヶ月でアプリ出しちゃったのは本当に凄いと思います
きたがわ:これはぼくの感想になってしまって恐縮なんですけど、久保木さんって手を動かす量が半端じゃないんですよね。
久保木さん:そうですかね。
きたがわ:大体対面講座で来られる方というのは、それなりに皆さん手を動かして頂ける方に来て頂いているんですけれども、それにしても、この手の動かし方は凄いと思いましたよ。こっちとしても刺激になりましたよね。やりがいがあるというかですね、ヒイヒイ言いながら質問に答えてましたけど(笑)。
きたがわ:ご自身が音楽のところで1つ確固たるものを築かれているから、手を動かすことが当たり前になってるんでしょうね。手数の少ない中でも、自分のやりたいことを実現するために自分のある手数の中で思いっきり手を動かそうとするバイタリティは、これは何をやってもこの人はうまく行くんだろうなと思いましたね。
久保木さん:ありがとうございます。(重複するコードがたくさんあって)センスねえなあと思って笑いながらやってましたけどね(笑)
きたがわ:いやいや、それでいいんですよ。センスは知識があれば身につくと思いますけど、手を動かすという労力はセンスじゃ身につかないですからね。というのが最近のぼくの持論なんです。偉そうなこと言って申し訳ないんですけど。
きたがわ:ちょっと話が飛躍するかもしれませんが、そういう(手を動かす労力をいとわないバイタリティ)が、ぼくがこんな生意気なことを言うのもあれですけど、他の人にも共通する何か能力を伸ばすために基盤というか根底にあるべきものかなと。何かスキルを持っているとか、何か知識を持っているとかよりも、手を動かせるかどうかが一番な気がしていて、ぼくの講座でもとにかく手を動かして下さいと言っているんですが、それをそのままやって2ヶ月でアプリ出しちゃったという感じなので、これはなかなか凄いなと思いましたね。
Q.「みんプロ」についてのご意見や改善点などのアドバイスがあれば教えて下さい
多分初級編で挫折しちゃう人がまだ多いんじゃないかと思います
久保木さん:初級編(の動画講座)をダーッとやったときに思ったんですけど、課題アプリが完成してから、コードを一回ざっと説明して頂けるとすごくうれしいなと。各レクチャー動画ではしっかり説明されているんですけど、別な言い回しがあることで、受講生の理解が深まるというところがあるので、ひたすらマシンガントークで(コードの解説を)しゃべって頂けるといいなと思います。
きたがわ:なるほど、それは貴重なご意見をありがとうございます。
久保木さん:多分初級編(の動画講座)で挫折しちゃう人が、まだ多いんじゃないかと思います。
きたがわ:いると思います。
久保木さん:初級編で挫折しちゃったら中級編行かないですよね。
きたがわ:そうですね。今おっしゃって頂いた点もありますし、人間って基本サボっちゃうので、自分でちゃんとYahooニュースとかYoutubeに負けずに「今日は動画講座を見てプログラミングの勉強するんだ!」というふうにならない限り、(動画講座の場合は)進まないじゃないですか。
久保木さん:そうですよね。サボること出来ますもんね。
きたがわ:ぼくの動画講座も受講生からお時間を頂く商売なので、そこのところをYahooニュースよりもYoutubeよりもプログラミングやろうという気にさせるくらいの中身まで到達していないという意味では、非常に反省点ではあるんですけれども。
きたがわ:人間ってどうしても自分に甘くなる部分があるので、動画講座を取ってくれているお一人お一人に「あなた今日ここまでやっておいて下さい」とは言えないので、どうしてもそこはご自身のやる気というか、タイムマネジメントというのにかかってくるところがあるので、対面講座の場合だと「来週ありますから、ここまでやってきて下さいよ」と言われたらやらざるを得ないじゃないですか。宿題だから。
久保木さん:ぼくも英語の教材とかめっちゃ買うんですけど、結構挫折率高いんですよ。
きたがわ:そうですよね。何でも習い事ってどうしてもある程度の軌道に乗るまでというのは、ハードルがありますから、これはプログラミングに限らず「独学」に付き物の、どこまで自分のやる気を持続させることができるのかということだと思うので、そこのメンタリティのところにアプローチできるようなクオリティの講座ができればいいんだけれど、まだまだぼくの実力不足でそこまでは達していないので、そこのクオリティを上げていくのが、今お話させて頂いて思うぼくの課題ですね。
Q.これから受講をお考えの方にメッセージをお願いします
わからなくてもいいからとりあえず最後まで初級編を完走してほしい
久保木さん:わからなくてもいいから、とりあえず最後まで初級編(の動画講座)を進めてみることをおすすめしたいと思います。
きたがわ:なるほど、ありがとうございます。
久保木さん:やっぱり、「質問対応あり版」を受講していただいた方が、Flutterって色々仕様が変わったりして、予期せぬエラーとか理不尽なエラーが出ることってプログラミングは多いじゃないですか。
きたがわ:そうですね、理不尽だらけですよね(笑)
久保木さん:「なんでこれダメなの!?」みたいなことがいっぱいあるので、「質問対応あり版」をぼくはおすすめしたいと思います。先生はめちゃくちゃ親切に教えてくれるので、(以前受けた他の講座だと)すぐに解決してくれないことが結構多かったんですよ、正直なところ。ぼくが疑問に思ったところとか、初歩的な質問でも全部答えてくれるので、やっぱり質問を繰り返していくことによって、自分の中で理解が深まっていくので、自分の中でも問題を見つける力が強くなっていくのかなと思います。
きたがわ:ありがとうございます。
(このあと実際に久保木さんのサイトを拝見させて頂きました。これ凄いです。ここまでやるバイオリニストは多分いないと思います。)
【番外編】久保木さんのWebサイト見せてもらいました!
こういうことを自分でやっちゃう音楽家の人っていなくないですか??
久保木さん:ぼくの「バイオリン上達.com」というサイトを、昔凄い時間かけて作ったことがあるんですけど。
きたがわ:いや、これ結構凄いですよね!だってこれ、どんだけあるんですか?
久保木さん:300ページ弱ですね。
きたがわ:300ページあるんですか!?こういうことを自分でやられる音楽家の人ってなかなかいなくないですか?
久保木さん:それがやっぱりコロナの影響で少しずつ出てきてるというのはありますけど、ただWebサイトを自分で作って立ち上げるというのはかなりの労力がいるので、なかなか難しいじゃないかと思います。
きたがわ:そうですよね。
きたがわ:それは凄いな〜。いつからやってるんですか、このサイト?結構長いですよね、サイトの作りからして。
久保木さん:2013年くらいからですかね〜。
きたがわ:そうか、だからもう7年くらい歴史があるということですよね。7年続いてる歴史ある(個人の)サイトってなかなかないですよね。それで300ページくらいもあったら、そりゃ検索引っかかりますよね。これは面白いな〜。
きたがわ:Youtubeのチャンネル登録者数6000人もいるんですか!?6.3万回再生されてる動画もあるじゃないですか!?
久保木さん:そうですね。あんまり人がしゃべってないこととかをしゃべっているのと、あと6年前なので、今と違ってライバルがいなかったというのもありますね。
きたがわ:いや〜、これ凄いな!18万回とかあるじゃないですか!?「3000円の弓と300万円の弓を弾き比べてみた!」って今のYoutubeの走りみたいな感じの題名じゃないですか!?
久保木さん:そうですね、真似してる人もいますね。
きたがわ:これはチャリンチャリン来ますよね?
久保木さん:いや、Youtubeは本当儲からないんですよ。2000円とかですもん月に。これだけやってですよ。
きたがわ:そうなの!?でも、面白いですね〜。
以上、長文でしたがいかがだったでしょうか。
久保木さんには、一流を極めた音楽家としてのプロ根性をいかんなく発揮して、本当に意欲的に講座に取り組んで頂き、こちらもプログラミングサポーターとして成長させてもらえました。
また、このインタビューでも講座の感想を飛び越えて、Webマーケティング論や業界にオフレコ事情に渡るまで多岐にわたる有意義なお話をして頂き、こちらも本当に勉強させてもらいました。
この久保木さんの成功例は、これからプログラミングを始めてみたい人に、大きな希望を与えてくれるんじゃないかと思います。
久保木さん、どうもありがとうございました!!