プログラミングというのは、最近は教育の現場にも顔をのぞかせているということで、だいぶ世間にも広く浸透してきているものではあると思います。
世間的には、プログラミングというのは、「仕事をする上で必要なスキルの獲得」という側面で捉えられることが多いですね。
英語だったら「TOEIC」、会計だったら「会計士」、法律だったら「弁護士」みたいな、言ってみたら「資格を取る」的な意味合いで。
ただ、実際にぼくもアラフォーから全然プログラミングできない状態からやりまして、アプリを出せる程度に、あとは人様に教えることができるくらいまでには、来ることができたたわけですが、その過程で、自分の中に起こった変化というのをつぶさに振り返ってみるとですね、
プログラミングを学ぶことは「仕事をする上で必要なスキルの獲得」以上のものがある
ことがわかったんですね。
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もくじ
プログラミングを学んでアプリを作る体験が「精神的な自立」をもたらしてくれる可能性
アプリを作るというのは、「自分のアイデアを形にする」ということなので、自分で考えないといけないということですよね。
今は便利な世の中になってきていますから、逆にアウトプットをしなくなってきている傾向というのも一方にあって、それによってだんだんと「自分で考える力」を失ってきている側面があったりします。
それが、
「プログラミングを学んでアプリを作る」という経験をすると、「自分で考える力」というのを取り戻せるというか、養えるというか。
それによって、
「自分で自分の考えをしっかり持って人生を生きていく」という「精神的な自立」みたいなものを促す
効果があるような気がしています。
この「自分の頭で考える」というのが非常に重要で、そういうのが無い時にはですね、やれネットのニュースとか見て、
「この人(有名人)がこう言ってるから、あーだこーだ」
とか言って、その人の意見に左右されたりとかしますけれども、自分で考える訓練をつけていくと、そういうところから自分を一歩距離を置いて見ることができる。
プログラミングをやっているとそういう気付きがあったんですね。
アプリを作る「プロセス」に没頭することによって得られる「幸福感」
あともう一つ、これが意外というか、ある意味人生の真実を突いているかもしれないんですけれども。
実際に、アプリという成果物を出すという「結果」もそうなんですけれども、実はアプリを作っている最中の「プロセス」にも、とても価値があると。
つまり、
- どんなアプリにしようかと考えたりとか、
- 画面のイメージを考えたりとか、
- あとはイメージがわいてきたから実際にコーディングをしてみるとか、
こういう、アプリを作っている途中の「プロセス」がものすごい楽しかったんですよ。
こういうのって、今まで味わったことなかった。
これがものすごい発見だったんですね。
アプリを作っている途中の「プロセス」に自分が没頭することによって「高揚感」というか「幸福感」というものが得られると(心理学的には「フロー状態」と言ったりするみたいですけど)。
あ、「結果」だけじゃなくて、実際にやっている「プロセス」自体に、人というのは「幸せ」を見いだせるんやな。
ということに、気づくことが出来たんですね。
「結果」というのはどうなるかわかりませんけれども、自分が行為としてやっている「プロセス」というのは、そこに意識を投入しさえすれば、自分でいくらでも楽しめますよね。
これっていうのは、プログラミングに限らず「モノを作る」ということには共通することかもしれないんですけど、まさに
プログラミングとは「二次元のモノづくり」やなあ
と言えるゆえんかなと思うわけですね。
そんな感じで、プログラミングを勉強することによって、外面的なスキルの獲得というのもそうなんですが、それ以上に意外にも自分の内面に色んな変化が起こったんですね。
プログラミングを学ぶ=「人生の質そのものを豊かにしてくれる」
プログラミングっていうのは最近は教育の現場にも足を踏み入れたりしています。
また、特にスマホアプリとかWebの世界っていうのは、「IT人材が全然足りませんわ」みたいな話の中で、プログラミングを学ぶということが「仕事に役立つスキルの獲得」という側面がフォーカスされがちになっています。
でも、プログラミングを学ぶということは、「仕事に役立つスキルの獲得」という側面もあると思いますけど、実はそれ以上に、
人生の質そのものを高める、豊かにしてくれる効果をものすごい秘めている
これが、自分に起こった変化を振り返ってみて思うんですね。
ですから、
本当にこういう「人生の質を高める変化」というのを、一人でも多くの人に感じてもらうことが出来たら、今の世の中を覆っている何とも言えない閉塞感と言うか、生き辛さ的なものというのが、少しでも氷解するきっかけになるんじゃないか
そんなことを不遜にも感じていて、一人でも多くの人に、この喜びを知ってもらいたいという想いで「みんプロ」の活動を続けていきたいなと思っているわけであります。