現在の知識偏重・偏差値偏重の受験システムが、今の時代に合わなくなったので、改革を余儀なくされている。
今の時代というのは、前例が通用しない「答えのない時代」と言われているので、20世紀までの既存システムがどんどん崩れていっているというのは、こういうところにも現れているということかと思います。
こういう動きを見て見ると、やはり世の中というのは「諸行無常」なんだなと。常なものは何一つ無い。全ての万物というのは壊れていくのだと。
そして、その「壊れていく」というのを、どんな人智をもってしても、止めることはできないんだということを痛感させられるわけです。
しかし、新しい時代に変わっていくときというのは、古いものにしがみつきたくなるという心理が、潜在意識の中に防衛本能が備わっている人間の中にはあります。
実は、今起こっていることは何かと言うと、一部の人は全然違いますが、大半の人は、大企業に行くのはいいのですが、そこでやっていることと言うのは、「崩れ行くシステムを何とか崩さないように何とか必死で土のうで埋めようとしている」というのが実態なのです。
ですから、国の第一線で働く官僚や大企業の人たちなんかは本当に気の毒だと思います。個人個人はものすごく優秀なのに、組織としてやっていることは、結局そういうことしかやっていない。
彼らは、今までのシステムの勝ち組の人たちですから、当たり前ですが、人間の本能的な部分から既存のシステムにしがみつきたくなるものです。
しかし、その「しがみつく」という行為というのは、残念ながら「諸行無常」である自然の摂理には絶対逆らうことはできません。
ですから、「断捨離」がブームになっていますから、いらないものを捨てるという話になるかもしれませんが、時代に合わなくなった古いシステムはどこかで捨てるしかないのです。
それをどこかの世代でやらないといけないけれども、それが果たして出来るのか。ということが、子供達の未来のためにも問われている気がします。