「21世紀型教育」と「『受験』というシステム」はそもそも矛盾している

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2020年から大学入試のやり方をガラッと変えて、今までは「与えられた問題の正解を導きだせる人」を評価していたのを、これからは、何が正解かわからない時代だから、「自分の頭で考えて、自分で問題設定すら出来る人」を評価するシステムに変えようとしているようです。

これは、今までのシステムに慣れてきた私たち大人の側からすれば、まさに「コペルニクス的な転換」となるわけですが、ぼくはこの動きを、一度葬り去られた「ゆとり教育の復活」と見ています。

実は、「ゆとり教育」のそもそものエッセンスというのは、「21世紀型教育」そのもの、つまり「与えられた答えを導き出せる人ではなく、自分で考えて自分で問題設定すら出来る人」を評価するし、そういう人を育てる仕組みにするはずでした。

しかし、その試みはもろくも失敗し、再度「詰め込み教育重視」の方針へと転換されてしまいます。

では、なぜ「21世紀型教育」であったはずの「ゆとり教育」は失敗に終わってしまったのでしょうか。

 

ゆとり教育失敗の本当の原因

それまでは、問題を出す側が「問題もこたえも」決めて、それに合っているかどうかで評価する仕組み、つまり「結果」を評価する仕組みでした。

しかし、「ゆとり教育」が目指した「21世紀型教育」というのは、「そもそもこたえがない世界」あるいは「こたえが1つとは限らない世界」を想定しています。

そういう世界では「こたえ」という「結果」では、評価のしようがないので、そこに至った考え方などの「プロセス(過程)」で評価しないといけなくなる。

これが、まさに「コペルニクス的な転換」の正体なのです。

しかし、この「コペルニクス的な転換」に、教育を提供する側の大人(学校の先生だけではなく親も含めて)が全くついて来られずに、試みが頓挫してしまったというのが、「ゆとり教育」失敗の最大の原因だとぼくは見ています。

これは教育を提供する大人の側の問題であって、教育を受けるこどもたちの問題ではありません。

それをあたかも、大人たちが旧来のものさし(=学力)で子供たちの「結果」を測ってしまうという問題のすり替えを起こしてしまったがゆえに、旧来の「詰め込み教育」の方がええんやという、前近代的な方向に戻ってしまったのです(「全国統一学力テスト」などはその典型)。

しかし、この前近代的な「詰め込み教育」重視への路線回帰は、やっぱり駄目だったということを、国家そのものが認めているわけです。そうでなければ、こんなドラスティックな大学入試改革が行われるはずがないからです。

では、この大学入試改革は、はたして成功するでしょうか。

 

まず大人が意識を変えるところから始めないといけない

ぼくは今の状況ではなかなか難しいと考えています。

その理由は、この件はまさに「名前を変えた『ゆとり教育』の復活」であるわけですが、そうであるならば、「ゆとり教育」が失敗した原因について、大人たちがちゃんと反省して、大々的に意識を変えていく必要があるからです。

では、その「意識を変える」というのはどういうことなのか。

それは、これまでのような、みんなと同じものさし(=偏差値)で「評価する」のではなくて、「もともと特別なオンリーワン」であることをちゃんと「認める」ことが出来るのか、ということが問われているのだと思います。

しかし、「受験」というのは、どこまでいっても「人を選別するシステム」です。そして、「人を選別する」ためには、「こたえ」を用意しておかないと選別することができないのです。

つまり、「人を評価し選別する」ことを本質とする「受験」というシステムと、「もともと特別なオンリーワンな人たちと育てる」ことを目指す「21世紀型教育」というものは、そもそも矛盾しているということなのです。

従って、この根本的な矛盾が生じていることを鑑みると、「21世紀型教育」を「受験」というシステムで解きにいくのは、なかなか難しいのではないかと考えているのです。

そうは言いながら、前途多難ではあるものの、良い方向にまず一歩でも進み出したのは、非常によいことだと思いますので、子を持つ親として、当事者意識を持ちながら、形骸化しないように動向を見守っていきたいと思います。

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