[Dart理解度テスト007]「late」を使う目的は何か?

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問題

「late」を使う目的は何か?

  1. 変数を即座に初期化するため
  2. 後で値を決定するため
  3. null 値を許可するため
  4. インスタンスを作成するため

正解と解説動画

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正解

2.後で値を決定するため

解説動画

この動画ではDartの「late」キーワードについて解説しています。これ、初心者の方にとっては「何のために使うの?」と疑問になるかもしれませんが、要するに「後から値を入れたいとき」に便利なんです。

 

「late」とは何か?

通常、Dartでは変数を宣言するときに値をすぐ入れる必要があります。これを「初期化」と言いますね。

でも、プログラムによっては「すぐには値を決められないけど、あとで必ず設定する」という場合も出てきます。

例えば、ユーザーが入力した情報を元に変数の値を設定するケースとかですね。

そんなときに「late」を使うと、「あとで値を入れるから今は初期化しないでね」と Dartに伝えられます。

late String greeting;

void main() {
  greeting = 'Hello, Dart!';
  print(greeting); // 出力: Hello, Dart!
}

 

「late」使用上の注意点

ただし、lateを使うときには注意点もあります。lateをつけた変数は、使う直前には必ず値が入っていないとエラーになります。

例えば、計算や表示などでその変数を使おうとするとき、値が入っていないと「late initialization error」というエラーが出てプログラムが止まってしまいます。

だから「late」を使うときには、あとで確実に値を入れるようにコードをしっかり書くことが大切なんです。

late int count;

void main() {
  print(count); // エラー: late initialization error
  count = 10;
  print(count); // この時点では問題なく出力されます
}

 

null安全と「late」の関係

この「late」の考え方は、Dartが「null安全」な言語であることと関係しています。

つまり、「空っぽ」な状態を許さず、確実に値が入っていることを前提にすることで、予期せぬエラーを防ごうとしています。

この辺り、Javaなど昔の言語では「null pointer exception(NPE)」が頻発していたため、DartやSwiftなどのモダンな言語では、こうしたエラーを未然に防ぐ仕組みがあるわけです。

late String username;

void main() {
  // username = null;  // nullを許可していないためエラー
  username = 'DartUser';
  print(username); // 出力: DartUser
}

 

まとめ

「late」は、プログラムの安全性を保ちながらも「後から値を入れる」場面での柔軟性を確保できる便利なキーワードです。

Dartのnull安全機能と組み合わせることで、エラーの少ない堅牢なプログラムを作ることが可能になります。

プログラムの安全性と柔軟性を両立するために、ぜひ活用してみてください。

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