FlutterのプロジェクトをAndroidアプリとして動かす際には、ビルド設定ファイル(android/app/build.gradle)で、ターゲットとなるAndroidのOSバージョン(APIレベル)を「targetSdkVersion」の数値をして設定する必要があります。
2022年1月時点で求められている「targetSdkVersion」の数値は「30(= Android11)」ですが、使っているパッケージの条件によっては、この数値を「31(=Android12)」にする必要が生じる場合があります。
2021 年 8 月以降、新しいアプリは次の要件を満たす必要があります。
- Android App Bundle 形式で公開する。
- ダウンロード サイズが 150 MB を超えるアセットまたは機能を配信する場合は、Play Asset Delivery または Play Feature Delivery を使用する。新しいアプリでは、拡張ファイル(OBB)はサポートされなくなります。
- API レベル 30(Android 11)以降を対象とし、動作変更に対応する(ただし、引き続き API レベル 28 以降を対象にする必要がある Wear OS アプリは除きます)。
2021 年 11 月から、アプリのアップデートは API レベル 30 以降を対象とし、Android 11 での動作変更に合わせて調整する必要があります。
https://developer.android.com/distribute/best-practices/develop/target-sdk?hl=ja
その際に、ビルド設定ファイル(build.gradle)の「targetSdkVersion」を変更しただけだと、アプリを回した時に、こんなエラーが出てビルドに失敗してしまいますので、
Manifest merger failed : Apps targeting Android 12 and higher are required to specify an explicit value for `android:exported` when the corresponding component has an intent filter defined.
(Android 12 以降をターゲットとするアプリでは、対応するコンポーネントにインテント・フィルタが定義されている場合、`android:exported`に明示的な値を指定する必要があります)
エラーメッセージの指示に従って、マニフェストファイル(AndroidManifests.xml)のactivityタグ内で、「exported」属性を設定してあげる必要があります。
コンポーネントのエクスポートの安全性を改善
Android 12 以降をターゲットとするアプリに、インテント フィルタを使用するアクティビティ、サービス、またはブロードキャスト レシーバが含まれている場合は、それらのアプリ コンポーネントで
android:exported
属性を明示的に宣言する必要があります。アプリ コンポーネントに
LAUNCHER
カテゴリが含まれている場合は、android:exported
をtrue
に設定します。https://developer.android.com/about/versions/12/behavior-changes-12?hl=ja#exported
(詳しくは、以下の動画で解説していますので、よろしければご覧下さい)