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Dartを使ってFlutterアプリを開発していると、「変数の宣言って var
でいいの?」「final
を使ったほうがいいの?」という疑問が出てくることがあります。
実際のところ、どちらも変数を宣言するときに使えますが、用途によって適切な使い分けがあります。
「var」と「final」の基本的な違い
▶ var
(変数)
var
は 値を変更できる変数 を定義するときに使います。
void main() { var count = 10; // 変数countを宣言 count = 20; // 後から変更可能 print(count); // 20 }
var
を使った場合、一度代入した値は後から変更できます。例えば、カウンターのように変化する値を管理する場合に適しています。
▶ final
(定数)
final
は 値を変更しない(変更できない)変数 を宣言するときに使います。
void main() { final count = 10; // 変数countを宣言(final) count = 20; // これはエラー!(finalなので変更不可) }
final
を使うと、一度値を設定した後に変更できなくなります。定数として扱いたい変数には、final
を使うのが適切です。
var
か final
どちらを使うべき?
では、どちらを使うべきなのか? Dartの公式ガイド(Effective Dart) では、以下のルールが推奨されています。
▶ ルール①:基本的には final
を優先
- 値を変更しない変数 には
final
を使う。 - 変更が必要な変数 には
var
を使う。
なぜ
final
を優先すべきなの?
→ 意図しない値の変更を防ぐため です。
例えば、間違えて変数の値を上書きしてしまうようなバグを未然に防ぐことができます。
void main() { final name = "John"; // これは変更しない値 var age = 25; // 変更する可能性がある値 age = 30; // OK }
▶ ルール②:var
は必要な場合のみ
final
を使うことで、意図しない変更を防げるので、基本的にはfinal
を使い、変更が必要な場合のみvar
を使用するのがいいと言われていますが、使い分けがわからなければ、全部「var」にして、その代わりに「final」は使わないというやり方でもいいとされています。
(詳しくは、以下の動画で説明していますので、よろしければご覧ください)