もくじ
問題
次のうち、プログラムの最小単位であり、一つの処理を表すものはどれでしょう?
- クラス
- メソッド
- 関数
- 文
正解と解説動画
正解
4.文
解説動画
この動画では、プログラムの最小単位である「文」と、それが組み合わさることで形成される「関数」と「メソッド」の違いについて解説しています。
プログラムの最小単位「文(ぶん)」
プログラムの最小単位は「文(ぶん)」です。文とは、一つの処理を表し、コードの中でセミコロン (;) で終わる行がそれにあたります。例えば以下のようなコードが「文」です。
int number = 5;
この一行が「文」であり、Dartにおいて一つの完結した処理を表しています。
複数の文をまとめたものが「関数(かんすう)」
次に、複数の「文」をまとめて、ひとつのまとまった処理として名前を付けたものが「関数」です。関数は、一連の処理をひとまとめにし、再利用可能にするためのもので、Dartでは void
や int
などの型指定で始まる関数が代表的です。
void greet() { print("Hello, World!"); print("Welcome to Dart!"); }
この例では、「Hello, World!」と「Welcome to Dart!」を出力する2つの文が greet
という関数にまとめられています。
クラスに属している関数が「メソッド」
関数とメソッドの違いは、クラスに属しているかどうかです。クラス内に定義された関数を「メソッド」と呼びます。例えば以下のように、Car
クラスの中に drive
メソッドが定義されている場合を考えましょう。
class Car { String color; Car(this.color); void drive() { print("The car is driving."); } }
ここでは、drive
は Car
クラスに属するメソッドです。一方で、クラスに属さない関数は単に「関数」と呼ばれ、Dartではトップレベル関数として扱われます。
関数とメソッドの違い
メソッドと関数の違いを整理すると
- 関数: 複数の「文」をまとめたもので、クラスに属していない場合。
- メソッド: クラスに属する関数。クラスに何ができるかを定義する動作(メソッド)です。
例えば、Dartで多くの関数がクラスに属していないトップレベル関数として存在しますが、Javaではすべての関数がクラスに属するため、メソッドのみとして扱われます。この違いを理解すると、プログラム構造がより明確に見えてきます。
動画では、初心者向けに「関数とメソッドの違いが理解できない場合は、同じものと捉えても構わない」とアドバイスしています。