かつて受験バカだったぼくがようやく気づいた受験勉強の本質とは

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今の時代は、これまでの前例が通用しないという意味において、「答えのない時代」と言われたりします。

では「答えのない時代」を生きていくために必要な能力とは、一体何なのでしょうか。

それは「自分で課題(問題)を設定する力」です。

これまでは、すでにある「答え(=前例)」を見つければよかった時代でした。

しかし、これからは、「答え(=前例)」が通用しないので、そもそも「問い(=課題)」が何なのかということを、自分で設定していかないといけない時代になっているということなんですね。

「スキル」というものは、「答え」があらかじめ決まっている問題に対して、うまく「答え」を出すための能力です。

ですから、「スキル」が問題を設定してくれるわけではありません。

実は、この最たるものが「受験勉強」なんです。

「受験」というのは、他の人が決めたルールに基づいたゲームの勝ち抜き競争です。

ですから、その競争の仕組み(ゲームのルール)も決まっていますし、当然受験問題も決まっている。

あらかじめ決められたルールの中での椅子取りゲームなんですね。

このルールの中の世界では、どんなに難しい問題が出てこようが「答え」はあらかじめ決まっている。

ですから、「受験」とはルールを決めた人があらかじめ設定した「答え」を見つけ出すゲームであるといえるのです。

これは、◯✕問題であろうが、論文問題であろうが同じです。

つまり、受験勉強で培われる能力というのは、「答え」があらかじめ決まっているものを見つける「スキル」に他ならないんですね。

これはかつて「受験バカ」だったぼくが言うのだから、間違いありません。

ですので、受験勉強をいくら頑張ったとしても、「答えのない時代」と言われる今の時代を生き抜くために本当に必要となる「アイデアを自分の力で生み出す能力」を身につけることができないということなのです。

しかし、これは何も受験勉強を一概に否定しているわけではありません。

「受験戦争」というのは、熾烈な競争を勝ち抜くための「忍耐」や、「戦略構築能力(志望校という目標に向かって、どのような学習スタイルを取ればいいか等)」を養ってくれるという側面があります。

そして何よりも、受験勉強で蓄積された「知識」というのは、意外と将来色んな実生活の場面で役に立つことが結構あることがわかります。

そういう点では、受験勉強そのものを否定するわけではありません。

しかし、受験勉強や学校の勉強で獲得した「知識」を役に立てることができるかどうかは、それを使って新しいアイデアを生み出すことができるかどうかにかかっている。

そして、この「アイデアを生み出す力」というのは、残念ながら今の偏差値重視の受験システムの下では身につけることができないんです。

つまり、「スキル」を使ってあらかじめ決められた「答え」を見つけるという受験勉強の能力と、知識を組み合わせて新しいアイデアを生み出す能力とは、頭の使い方が根本的に異なるということなのですね。

このことに、アラフォーになってようやく気付かされました。

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