プログラミングの根底に流れる助け合いの世界観を伝えたい

プログラミングはブロックづくりと同じです。ブロックをいくつも組み合わせることでプログラムを作っていきます。

例をあげると、「車」を作るために、ハンドルとかタイヤとかエンジンとかのパーツをブロックとして組み合わせて作っていくイメージです。そして、出来上がった「車」も、また一つの大きなブロックなのです。

ここで、この「車」というブロックをAさんが作ったとします。

次に、Bさんが「トラック」を作るとします。ここでBさんは「トラック」を一から作ることも出来ますが、さきほどAさんが作った「車」というブロックをベースに作っていくと、一から作るよりも安全かつ効率的に作ることができます。

なぜなら、「トラック」も「車」の一種であり、車としての機能(走る・曲がる・止まる)は備えているからです。ですから、「車」という既にあるブロックをベースにして、あとはトラックとして足りない機能を付け加えれば、一から作るよりもよっぽど安全かつ効率的に作ることができるのです。

しかし、BさんはAさんと知り合いでも何でもありません。そんなBさんは、Aさんが作ったブロックを勝手に使ってもいいのでしょうか。

実は、Androidアプリを作るためのプログラミング言語であるJavaの世界では、これが許されるのです。つまり、他人が作った「ブロック」を勝手に使って、新しい「ブロック」を作っていいのです。これを専門用語で「継承」と言ったりします。

これはよく考えたらすごいことです。最近は著作権やらなにやらうるさい時代になっていますが、JavaやKotlinの世界ではそんなことはありません。むしろ他人のアイデアを積極的に使うことによって、新たな知を生み出すことを重視しているのです。

つまり、大げさな言い方をすれば、現代社会とは真逆の「無償の助け合いの精神」でプログラミングというのは成り立っているのです。

さらに、そもそも、0と1しか読めないコンピューターに対して、英語とは言え、人間のわかる言葉で命令を出来るようにした「プログラミング言語」と作った人たちというのは、プログラミングができることよりもよっぽどすごいわけなのです。

このプログラミングの世界観がリアルな世界にも浸透すれば、世の中はもっと住みやすくなるかもしれないなと考えさせられます。

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北川 博之(きーぼー)

みんなのプログラミング by Telulu LLC代表 大阪府生まれ。京都大学経済学部経済学科卒業。 2000年より、日本生命保険、ニッセイアセットマネジメント、パトナム・インベストメンツ(米国)で、日本株トレーダー・アナリスト、経営企画、システム開発等の業務に従事。主に日本株の売買執行・投資分析、経営計画の策定、海外投資家向け日本株営業、社内トレーディングシステム及び経理システムの開発等を行う。 2016年、合同会社てるる設立。スマホアプリプログラマーとして「新感覚脳トレアプリ・記憶戦隊オボエルンジャー」「Meisoー1番シンプルなマインドフルネス瞑想アプリ」をはじめとした、メンタルヘルス・知育系アプリを中心に4タイトル・計8本(Android・iOS)をリリース。 2017年、自身のこれまでの社会人経験・プログラミング経験・子育て経験を基に、プログラミングを通じて人々の人生を豊かにして、未来に希望の持てる明るい社会の実現に貢献したいとの想いから、プログラミング完全初心者と挫折経験のある人を支援する「プログラミング挫折撲滅プロジェクト・みんなのプログラミング by Telulu LLC」を設立し、プログラミングサポーター活動と心理カウンセリング活動を開始。これまでに3,000名を超える方のプログラミング挫折撲滅をサポート。

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