学問の神様として有名な「天神さん」と言えば、福岡の大宰府天満宮と京都の北野天満宮が有名ですが、実は京都の北野天満宮よりも古い「天神さん」が、私たちの本社のある大阪府高槻市にあります。
駅前とは思えない閑静さが魅力で、何と全て竹で作られた小ぢんまりとした本殿が、この社の歴史にふさわしい厳かさを醸し出しています。
ところが、この本殿はつい最近出来たものらしく、元々は天王山の戦いでここに本陣を構えた秀吉が、戦勝の感謝の意を込めて建立したものが長らくあったそうです。
それが、平成に入って、賽銭泥棒の少年によって、あっけなく放火焼失してしまったそうです。
この本殿の横壁には、焼失の経緯を記し、経済的繁栄の一方で、荒廃の一途をたどる人心への警鐘を鳴らす掲示板が掲げられていました。
経済的成功や社会的ステータスの獲得も実社会で生きていく上では大事かもしれませんが、自分たちが本当に子供たちに残すべきものは何なのかを改めて考えさせられました。
自分は誘惑に負けやすいので、今年もなるべく世相からは少し距離を置きながら、ジワジワと拡がって行けという戒めを頂いたような気がします。
余計な欲が出そうなタイミングだったので、来てよかったです。
もし何かの間違いで高槻にお越しのことがあれば、駅前ですので、是非訪れてみて下さい。