スマホ端末にインストールされているカメラアプリと連携して画像を取得できるパッケージである「image_picker」を使ったFlutterアプリをAndroidアプリとして動かそうとすると、
PlatformException(no_available_camera, No cameras available for taking pictures)
というエラーが出て、アプリが止まってしまうことがあります。
この対処法についての解説です。
Android11以降は他のアプリと連携を取る際にマニフェストファイルで宣言が必要となった
この事象が発生する理由は、Android11(APIレベル30)以降は、他のアプリとの連携はデフォルトではできなくなり、それを行いたい場合はマニフェストファイルで明示的に宣言をする必要が生じるようになったというセキュリティ上の理由のようです。
Android 11(API レベル 30)以降をターゲットとするアプリの場合、システムによっていくつかのアプリは自動的に公開されますが、他のアプリはデフォルトでは公開されません。一部のアプリをデフォルトで非表示にすることで、他のどのアプリをアクセス可能にするかをシステムに通知することになり、最小権限の原則が促進されます。また、Google Play などのアプリストアで、アプリがユーザーに提供するプライバシーとセキュリティを評価するために役立ちます。
https://developer.android.com/training/basics/intents/package-visibility
ですので、カメラアプリと連携のように、暗黙的インテントの仕組みを使って他のアプリと連携を取りたい場合も対象になってしまいます。
マニフェストファイルの「queries」属性で該当アクションを指定すれば解決
暗黙的インテントの仕組みでは、端末内臓のカメラアプリと連携して画像を取得するというアクションは、「action.IMAGE_CAPTURE」となっています。
ですので、カメラアプリと連携を取りたい場合は、以下のようにそのアクションをマニフェストファイルの「queries」属性で設定してやると解決します。
<queries> <intent> <action android:name="android.media.action.IMAGE_CAPTURE" /> </intent> </queries>
(「image_picker」パッケージの公式サイトにもissueが上がっていました)
(詳しくは、以下の動画で解説していますので、よろしければご覧下さい)