[Android]Kotlinスコープ関数のざっくり過ぎる解説②(letとrun)

Kotlinには、処理のブロック内({ }のこと)でスコープを変えることによって、簡潔な記述が出来る便利なスコープ関数が、標準関数として用意されています。

ただ、便利な半面ちょいややこしいという面もあります。

そこで、よく使うと思われる「let と run」を、本当にざっくり過ぎる感じで解説してみました。詳しい解説は上の動画をご覧ください。

(applyとalsoについてはこちらから)

 

本当にざっくり過ぎるまとめはこれ

スコープ関数はそもそも標準関数なので、使いみちは色々考えられるかと思うのですが、本当にざっくり言うと、「let」と「run」はnull(空っぽ)チェックのときに使えると思っておけばいいのではないかと。

 

違いは「this」と「it」

関数の定義で見てみると

letはこれ

/**
 * Calls the specified function [block] with `this` value as its argument and returns its result.
 */
@kotlin.internal.InlineOnly
public inline fun <T, R> T.let(block: (T) -> R): R {
    contract {
        callsInPlace(block, InvocationKind.EXACTLY_ONCE)
    }
    return block(this)
}

 

runはこれ

/**
 * Calls the specified function [block] with `this` value as its receiver and returns its result.
 */
@kotlin.internal.InlineOnly
public inline fun <T, R> T.run(block: T.() -> R): R {
    contract {
        callsInPlace(block, InvocationKind.EXACTLY_ONCE)
    }
    return block()
}

 

どちらも、「this」をブロック内で処理して、自分の好きな戻り値を返すことが出来る(applyとalsoは自分自身しか返せない)という点では同じですが、

「run」の場合は処理対象をレシーバーとして受け取り、

「let」の場合はラムダ式の引数(it)として受け取る点が違うようです。

 

例はこんな感じ

なので、実際に例を見てみると、違いは処理対象の受け取り方(呼び出し元へのアクセスの仕方)だけです。

もともとこんなコードは

if (arguments != null) {
        title = arguments.getString(ARG_title)
        deadline = arguments.getString(ARG_deadline)
}

こんな感じになります。

 

 

 

runの方は、処理対象である「Intent」をレシーバーの「this」としてアクセスしており、この「this」は省略できるので「getString」の前には何もいらなくなる。その代わりブロック内外で「this」の意味合いが変わってしまう。

一方、letの方は純粋なラムダ式なので、処理対象である「Intent」はその唯一の引数「it」として受け取っているため、「getString」の前に「it」が必要になる。その代わりブロック内外で「this」の意味合いは同じまま。

 

NULLチェックの場合は「let」でよい気がする

とはいえ、Kotlinを作った天才の方々にはいろんな思惑があるかと思いますが、let・runとも最終的にはnullチェックの対象(レシーバー)を受け取って処理するものの、返すもの(戻り値)は自分で設定できるので、そうであれば、NULLチェックに関しては、より簡潔に記述できる「apply」で良いのではないかと、凡人の私は思ったりするわけであります。

実際、Android StudioでFragment(フラグメント)を作った時に自動で生成されるコードのNULLチェックには、letが使われていますし。

(詳しくは下の動画で解説していますので、よろしければご覧ください)

こんな記事も読まれています

みんプロにかける想い

  1. こんな無駄な苦労をするのはぼくで最後にしたい(ぼくがプログラミング講座をはじめたわけ)

  2. ぼくが別に言う必要のない挫折の黒歴史をあえてさらけ出している理由(自分の中にある「ブロック」を外すきっかけにしてほしい)

  3. プログラミングはみんなのもの!(プログラミングの醍醐味である「楽しさ」を伝えたい)

  4. プログラミングは手段の1つに過ぎない(目的は自分のアイデアを形にすること)

  5. プログラミングを通じて「やわらかい世の中」を作りたい(ぼくがプログラミング講座をやっている本当の理由②)

みんプロ作成アプリ




みんプロ代表の黒歴史


TOP