Kotlinは空っぽ(null)が嫌いなプログラミング言語ですので、クラス(プログラミングを作るためのブロックの単位)は、名前をつけて中身を入れないと使うことが出来ません。
一方で、クラスの型(ブロックの種類)の後ろに「?」をつけることで、どーしても空っぽ(null)が入る場合も許容されています(「nullable」と言ったりします)。
val message: String? = "こんにちは"
このときのオブジェクト(message)の中身を、
- 空っぽでなければ設定されたものを使って、
- 空っぽの時は他の中身(デフォルトの値)を使いたい
場合があるとします。
そのときは、普通はこのように書きますが、
textView.text = if (message != null) message else "さようなら"
このように簡略化して書くこともできます。
textView.text = message ?: "さようなら"
このときの「?:」を「エルビス演算子(elvis experssion)」といいます。
なぜ「エルビス」と呼ぶのかはよくわかりませんが、Kotlinの公式では以下のような説明になっています。
If the expression to the left of ?: is not null, the elvis operator returns it, otherwise it returns the expression to the right. Note that the right-hand side expression is evaluated only if the left-hand side is null.
(もし式の左辺(エルビス演算子(?:)の左側)が空っぽ(null)でなければ、エルビス演算子は左辺の値(例ではmessage(=こんにちは))を返し、そうでなければ右辺を返す。右辺は左辺が空っぽ(null)の場合でなければ評価されない)
val message: String? = "こんにちは" //どーしても空っぽ(null)が入る場合はクラスの型の後ろに「?」
//AとBは同じ(Bがエルビス演算子)
textView.text = if (message != null) message else "さようなら" //A
textView.text = message ?: "さようなら" //B
(詳しくは下の動画で解説していますので、よろしければご覧ください)