Flutter/Dartにおける「パッケージ(Package)」とは、日常的には「外部に公開されている便利な機能のプログラム(=クラスの集まり)」と定義されます。
一方で、Flutter/Dartには「パッケージ(Package)」の他に「プラグイン(Plugin)」というワードも出てきますが、この違いは一体何なのでしょうか。
「パッケージ(Package)」はpubspecファイルを内包するディレクトリのこと
Google先生の定義では、
最小の定義では、pubspecファイルを含むディレクトリのこと。加えて、(pubspecに記載されている)依存関係、Dartライブラリ、アプリ、リソース、テスト、イメージ、サンプルなどを含めることができる。
At a minimum, a Dart package is a directory containing a pubspec file. Additionally, a package can contain dependencies (listed in the pubspec), Dart libraries, apps, resources, tests, images, and examples.
とあります。つまり、我々は「pub.dev」で外部の公開されているものを日常的に「パッケージ(Package)」を意味するで使っていますが、正確には自分で作ったプロジェクトも、外部に公開はしていなくても「パッケージ(Package)」であるということのようです(pubspec.yamlファイルが入っているので)。
「プラグイン(Plugin)」とは「プラットフォームの機能をアプリで利用できるようにする特別な種類のパッケージ」
一方、「プラグイン(Plugin)」も実は「パッケージ(Package)」の一種で、
プラットフォームの機能をアプリで利用できるようにする特別な種類のパッケージで、Android(KotlinまたはJavaを使用)、iOS(SwiftまたはObjective-Cを使用)、Web、macOS、Windows、Linux、またはそれらの組み合わせに対して記述することができる。
A plugin package is a special kind of package that makes platform functionality available to the app. Plugin packages can be written for Android (using Kotlin or Java), iOS (using Swift or Objective-C), web, macOS, Windows, Linux, or any combination thereof.
とあります。
つまり、プラットフォームで固有の機能をFlutterアプリに提供する(例:デバイスのカメラ機能を使う場合等)ようなパッケージのことを、特別に「プラグイン(Plugin)」と呼んでいるようです。
ですから、「パッケージ(Package)」にはDartのコードしかありませんが、「プラグイン(Plugin)」には、プラットフォーム固有のコードが入っているという違いがあります。
(詳しくは、以下の動画で解説していますので、よろしければご覧下さい)